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本の紹介





金融知力普及協会の目標は、夢を達成するためにお金という道具を上手に使いこなすことのできる力(これを私たちは「金融知力」と呼んでいます)を持つ人たちを増やすことです。お金持ちになる方法を教えることや、投資の方法を教えて金融業にとってのお客さんを育てることではありません。

ですから、我々は子供向けにもさまざまな教育機会の提供を行っています。そのいずれも子どもたちやその親御さんからは大好評で、参加して本当に良かったという声を毎回頂いています。

目標を立てる、といったことから、人生設計やリスクとリターンということ、貯金についてなど、人生において重要ながらなかなか学ぶ機会のないことを、お金という切り口で子どもたちに伝えています。

ただ、こういったイベントに参加できる子どもの数は限られるうえ、与えられるのは、気づきやきっかけであって、本当に身に付けさせることはやはり家庭の力でしかできない、と常々考えてきました。そこで、家庭において親御さんから子どもたちに「金融知力」を与えてあげられるよう、お手伝いをしたい、そんな思いでこの本を企画しました。

世の中には、子ども達への金銭教育に関する素晴らしい本がすでにたくさん出ています。ですが、ちょっと難しかったり、親御さんが具体的に何をすればいいかわかりづらかったり、株式や年金まで踏み込んでいて守備範囲が広すぎていたり、どうも帯に短かし襷に長がし、と感じていました。

そこで、この本では、「お小遣いのあげ方」に絞って、できるだけ具体的で簡単なハウツーをご紹介することにしました。いちいち細かいところまで親御さんが考えなくても、この本の通りにすればいいですよ!封筒だってついてきますよ。利息や運用とか、そんな難しい話は後。まずは手元のおこづかいをしっかり管理できることから身に付けないと!という考え方です。

これからの世の中、一人ひとりが金融知力をしっかり持たないと荒波に流されてしまいかねない厳しい時代が間違いなくやってきます。ぜひこの本を有効にお使いいただき、子どもさんの人生を幸せにするための、どんな富よりも価値のある贈り物をしっかりと手渡してあげてほしいと思います。


著者略歴

野中ともよ(ジャーナリスト:認定NPO法人金融知力普及協会 理事)

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上智大学大学院文学研究科博士前期課程修了。NHK「サンデースポーツスペシャル」「海外ウィークリー」、テレビ東京「ワールド・ビジネス・サテライト」等で番組キャスターとして活躍後、アサヒビール、ニッポン放送など企業の役員を歴任。2001年~2005年、日興フィナンシャル・インテリジェンス理事長を務める。その間、一般市民-とりわけ子どもたち-への金融教育の必要性を強く感じ、NPO法人金融知力普及協会を設立する。2002年6月より三洋電機取締役、2005年7月~2007年3月同社代表取締役会長を務める。また、財政制度審議会、中央教育審議会、科学技術学術審議会など政府審議会委員や、産業技術総合研究所、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの経営諮問委員を歴任。2007年8月NPO法人ガイア・イニシアティブ設立、代表を務める。著書に『私たち「地球人」』(集英社)、『ガンバレ、自分!』(三笠書房)、『心をつなぐ生き方』(サンマーク出版)など多数。

鈴木達郎(認定NPO法人金融知力普及協会 事務局長)

97年上智大学比較文化学部卒。外資系経営コンサルティング会社、大手ネット広告代理店などを経て、05年金融知力普及協会。07年4月より事務局長。全国20以上の地方銀行が実施する「全国高校生金融経済クイズ選手権 エコノミクス甲子園」やハートフォード生命保険とのコラボレーションで作成した「二つのお財布で考えるワークブック」などを企画・実現。